The loom roomとは

織の記憶を、世界へ。

— The loom room, Kyoto since 1951

西陣の工房で、緯糸のスプールの前に手を置く職人の姿。暗い背景に、絹糸の光沢が静かに浮かび上がる。

古都の路地裏に佇む、小さなシルク工房。
1951年の創業以来、
ただ一つの技術と向き合ってきました。

88本の緯糸が織りなす、繊細なグラデーション。
それは単なる色の変化ではなく、
光や空気を纏うように、
季節の移ろいを織り込んできた技術です。

多くのスプールに巻かれた淡い色の絹糸を、職人の手が一つ一つ扱う様子。青いキャップの糸巻と暗部のコントラスト。
手元で整えられる、一本一本の糸。

このシルクは今も、帯として織られ、
着物とともに在ります。
誰かの人生の瞬間に、寄り添い続けています。

円形に配列された糸巻きから、多数の糸が一点に向かい合い、上へと織り上がる装置の様子。中央の金属案内に手書き風の番号のマークが見える。

そして今、同じ技術で織られたシルクが、
初めて自分の名前を持って、世界へ出ます。
帯として。あるいは、あなたが選んだ何かとして。

三つの表情があります。

  • 段縞 — 色が、層をなして流れる。
  • 霞紋 — 色が、境界を持たず滲む。
  • 格子紋 — 色が、交差する中で揺れる。
手織りのシルク織物。白と黒を基調とした格子状の織柄に、紫やティールなどの色糸が織り込まれている。
織り上げられた一枚 — 格子に滲む色と光。

それぞれの織物には、
京都という街の時間と空気が織り込まれています。

淡い藤色の絹糸のスプール群の上を、職人の手が通す。暗い中で、糸の艶と手の皺の質感が照らし出される。
織地の拡大。ラベンダーとティール、紫が霞のように層をなす、極細のシルクの絣織。光が織目に沿って煌めく。
色が、光と重なり合う。一枚にして、一つのかたち。

そして、同じものは二つとありません。
あなたの手に届くその一枚が、
世界でただ一つの織物です。

この織物を手にすることは、
一つの風景を、自分の生活に迎え入れること。

帯に結んでも。
纏っても。
飾っても。

— The loom room, Kyoto